2009年 入社/経済学部 卒
学生時代は弓道に熱中しました。授業が終われば弓道場で練習し、終わってからも自主練習をしていました。帰宅するのは夜11時ごろになっていたと記憶しています。社会人になってからは明るい時間帯に帰宅できるのが新鮮でした。学生時代の最大の関心事は試合・大会での勝ち負けでしたが、今となっては勝ち負けの記憶より、先輩後輩と一つの目標に向かって頑張っていた日々の楽しい記憶ばかり。とはいえ、今でも「あの時ああしておけば、あの試合は勝てたのに……」という記憶がフラッシュバックします。もう一度あの頃に戻れるなら、また弓道で日本一を目指したいと思います。
文系ということもあり、大陽日酸のことは就職活動を開始するまで知りませんでした。初めて知ったのは、合同企業説明会のときです。ふと目に入ってきたのが「大陽日酸」という社名。ブースにはポスターが貼ってあり「世界には空気で何兆円も売り上げる会社があります」とありました。「すごい会社があるもんだ」と思い、近寄って見てみると、下の方に小さく「ちなみにうちは5000億くらい」とあり、ずっこけた記憶があります。入社を決意した理由は、最初に内定をくれたことと、社風がなんとなく合いそうだと思ったことです。深く考えないで決断したと言われてしまえばそうなのですが、良く言えば直感です。
コーポレートユニットは、人事・総務・広報・経理といった管理部門が集まるユニットです。私の所属する主計部は、経理・税務・財務・業績管理など、大陽日酸と大陽日酸グループの「お金」にまつわるさまざまな業務を担っています。その中で私は資金管理を担当しています。日々の資金繰りをはじめ、借入金の管理や資金調達の企画立案、支払システムの維持管理を行っているほか、銀行との窓口としての役割を担っています。
私の仕事の中でも「資金繰り」は特に重要で、責任と同時にやりがいを常に感じています。資金繰りとは、現預金に過不足がないようにするための業務です。当然ですが、現預金がなくなってしまえば会社として立ち行かなくなりますので、そうならないように短期から中期にわたって現預金の残高を予想し、不足がある場合は資金調達がどのくらい必要かを企画立案します。会社存続のための大切な仕事なので、責任感・緊張感をもって業務にあたっています。入社して十数年経ちますが、新たに気づかされることも多々あり、勉強の日々です。
2018年、欧州事業の買収がありました。50億ユーロという巨額の案件で、資金調達もこれまで経験したことのない規模のものでした。部署を挙げて取り組む中、私は国の支援制度を活用して調達コストを下げるための情報収集や資料作成を行いました。支援制度が適用されなかったら相当なコスト増になります。気が気でない日々が続きましたが、無事に支援を受けられることが決定。ほっと胸をなで下ろしました。自分一人では到底達成できない案件で、社内外のすべての関係者の方々のおかげがあったからこそだと強く思います。
2021年 入社