

2010年 入社/法学部 法学科 卒

高校まではサッカー、大学時代はアルバイトに没頭していました。待遇の良さに惹かれてやり始めた倉庫での仕分け作業のアルバイト。想像以上に体力が必要で、お金を稼ぐことの大変さを痛感しました。それでも4年間続けられた原動力は、待遇の良さだけでなく、一緒に働く先輩たちに支えられたからです。厳しい環境であっても、人との関わりをきっかけに仕事を楽しむことができ、コミュニケーションの大切さにも気づかされました。
合同企業説明会で最初に声をかけられたのが大陽日酸でした。採用担当の方が熱心で、事業内容やその他さまざまなことを教えてくれました。「大陽日酸の魅力は“人”にある」と言っていたのが印象に残っています。その言葉通り、大型の企業セミナーでありながら1対1で学生と向き合おうとしている姿勢に共感を覚えました。その後、個別セミナーや選考を通じて改めて「人が魅力」であることを確信し、入社を決めました。

プラント営業部は、産業ガスを製造する深冷式空気分離装置(プラント)の販売およびアフターサービスを提供しています。私は日本国内のユーザーを担当しています。プラントを新設する案件は海外での案件数に比べれば少ないものの、定期的なメンテナンスやトラブルシューティングは数多くあり、並行して業務効率化や老朽化対策の提案を行っています。プラントは20年以上にわたり稼働するため、お客様との長きにわたって関わります。強固な信頼関係を構築することが重要な仕事だと思います。
プラント新設をめぐる受注競争は激しく、関係者は多岐にわたります。その中で自分が思い描くシナリオ通りに各所との調整が進んで受注にいたったとき、この仕事の醍醐味を感じます。数十億円規模の案件の指揮者としてプロジェクトチームをリードし、価格交渉までまとめ上げたときの達成感はひとしおです。営業担当はお客様に最も近い存在。大切なのは、多くのユーザーとの接触を通じてお客様の事情を把握し、提案内容に厚みを持たせることです。一筋縄ではいかず困難な場面もありますが、確かな成長を実感できています。

プラント販売は数十億円にのぼる規模のため、商談では常に緊張が走ります。以前、とあるお客様に金額交渉を行ったときのこと。お客様の要望や状況を事前に確認し、交渉に臨みました。しかし、私が提示した価格とお客様の求める条件が合わず、一旦お客様の方で持ち帰ることに。私の提案内容は、これまでに集めた情報や自分の経験を頼りに判断したもの。自信はあるものの、失注すれば、すべて営業の責任です。最悪の場面が何度も頭をよぎりました。しかし翌日、お客様から電話があり、無事当初の金額で受注することができました。その瞬間の嬉しさは今でも忘れられません。
自社の競争力をより一層高める取り組みに注力していきたいです。これまでは製作実績に基づく信頼性や技術力が高く評価されてきました。しかし、現在はそれらだけでお客様を獲得することは難しくなってきており、コスト面での優位性を確保する必要が生じています。ユーザーと接することが多い営業部門が主体となって、コストを下げる方策を技術部門と詰め、過去の実績にとらわれない提案を実現させることで、最終的にはガスビジネスにおける収益の拡大につなげたいと思っています。


2008年 入社