2017年 入社/環境情報学府 環境生命学専攻 修了
居酒屋でキッチンのアルバイトをしていました。もともと料理はあまり得意ではなかったですが、大学生活の4年間で、卵焼きやチャーハンのつくり方、包丁さばきなど相当上達したと感じます。週末や長期休暇の時期は店舗が混雑して、何品もの料理を同時につくらなければいけないほど忙しかったのですが、事前の準備やつくる順番を工夫するなど、効率が良い料理提供を考えながら仕事に取り組むことで成長できたと思います。今では、家族に夕食をつくるのが休みの日の楽しみでもあります。
大陽日酸の面接体験会に参加したときのこと。産業ガスが自動車や半導体、医療などさまざまな分野で欠かすことのできない「産業の血液」であるという説明を受け、私たちの生活に密接に関わっていることを知りました。加えて大陽日酸は産業ガスの国内トップシェアを有していて、安定している会社だということも志望につながりました。その後、座談会や選考などで先輩社員と話をしていく中で、個性的で生き生きしている社員の方が多いと感じ、入社を決めました。
空気分離装置において重要となる分離、冷却の役割を担う蒸留塔および熱交換器の研究開発を行っています。空気分離装置は大型のものでは高さが60m以上あります。製造には大量の材料やエネルギーを使用し、装置の運転には大型の圧縮機が必要なため、電気を大量に消費します。私の所属する深冷分離開発部では蒸留塔や熱交換器を開発・改良することにより、装置のコンパクト化や運転動力の低減に取り組んでいます。私は蒸留塔や熱交換器を実際に商業機として使用することを目的に、空気の流れを模擬した小スケールの実験やパイロットプラントでの実験を行い、その結果から設計に使用するプログラムの作成を行っています。
空気分離装置の核となる蒸留塔や熱交換器の開発に携われることは、社会の発展に貢献することにもつながり、責任とやりがいを感じます。また学生時代は有機化学を専攻していましたが、今の業務では化学工学分野のノウハウが大切になります。また機械や電気などの知識も必要となるので苦労することもありますが、日々新しい知識が増やすことができ、自分自身の成長を実感できます。
とあるテスト用のパイロットプラント実験時のこと。その実験ではプラントをあらかじめ計画していた流量、圧力、温度に調整して装置全体を安定させてからデータを採取するのですが、装置が思い通りに挙動せず、安定させることができませんでした。部員全員が集まり、ホワイトボードにプラントの図を描きながら、現象の把握をはじめ原因や対策を何度も話し合いながら解決方法を見出しました。仲間と一丸となり、数週間かけて実験を無事に完了できたときの達成感は忘れることができません。
将来的に大陽日酸の主力商品となるような製品、技術を開発したいです。現在の主力商品で、がん診療に用いられる「Water-18O」がありますが、これは空気の深冷分離技術を酸素同位体分離に応用した技術が使われており、私が所属している部署で開発されました。私も大陽日酸が持っている技術を生かし、未来の社会貢献につながる新しい価値を提供したいと思っています。そのために常にアンテナを張り巡らせながら、現在取り組んでいる開発テーマを通して知識を増やしていきたいです。
2021年 入社