

2005年 入社/文学部 英文学科(英米史)

大学では英語の勉強に力を入れました。レポートやプレゼンテーションに追われる毎日で、正月休みもなかったほど。日々英語を使って新しい分野を調査していた経験は、今のマーケティングの業務に生きていると思います。英語以外にも、バンド活動やイラスト制作、卓球、地元のお祭りなど、忙しいながらも楽しい毎日を過ごしていました(現在も「大陽日酸バンド」でベースを弾いています!)。加えて、塾講師や家庭教師も経験して教えることが好きになり、英語の教員免許も取りました。最終的には高校時代の恩師から、先生ではなく企業人としての道を薦められ、就活を始めました。
就活中に会社説明を聞いて、身のまわりのあらゆる場面で使われる産業ガスに無限の可能性を感じ、大陽日酸を志望しました。さまざまな領域に果敢に挑む、大陽日酸のチャレンジングな企業姿勢も魅力的でした。私自身、旧社が合併して大陽日酸が誕生したタイミングでの入社でしたので、「1期生として新たな風を入れよう!」という強い想いを持って入社しました。入社後は半導体、ビール、製薬メーカーなどさまざまな業界の方と会うことができ、産業ガスの可能性の幅広さをひしひしと実感しています。

イノベーションユニットの役割は、社内外問わずさまざまな関係者と連携しながら、新たな技術・製品を事業化し、産業の発展に貢献することです。私が課長を務める開発製品営業課では、大陽日酸独自の装置や材料を国内外のお客様に向けて提案しています。私はマーケティングと営業を兼務しており、大陽日酸の開発部門と外部パートナーをはじめ技術、支社、現地法人などの部門と連携しながら、目標達成に向けて取り組んでいます。現在の担当地域は主に米国と日本です。特に米国の半導体企業はビジネススピードが速く、迅速かつ専門的な営業対応が求められます。
やりがいを感じる瞬間は3つあります。1つ目は、自分の仕事を評価されるときです。目立った成果を出すことで尊敬する上司や先輩に褒められたり、後輩が相談したりしてくれると嬉しいものです。2つ目は、海外ビジネスで成果を出したとき。久しぶりにアジア各国を回った際、以前に立ち上げた仕事や関わった人材が成長しているところを見て、非常に頼もしく感じました。3つ目は、自分の成長を実感したときです。入社した当時は化学の知識が全くなく、お客様に技術的な話をするなど恐怖でした……。その後、物流→業務→営業→経営企画→事業開発と幅広い業務を通じて、克服することができ、今では多国籍の方と技術的な情報交換ができるようになりました。また2022年に開催された大陽日酸社内のコンテストでは、最先端の開発動向を含めた新事業に関する論文をまとめ、社長から優秀賞をいただくことができました。

約7年の間、アジアを中心に海外市場の開拓に取り組みました。とりわけシンガポールの地域統括会社の設立は自分で企画を立案し、各国現地法人との支援体制構築を実現したプロジェクトのため思い入れがあります。私自らも、およそ3年半シンガポールに駐在し、お客様や現地の社員、協力会社といった多岐にわたる関係者とともに奔走し、苦労、葛藤、喜びなどさまざまな感情を抱えながら、現在では現地社員を中心に機能する形に落ち着きました。海外勤務の経験は、私にとってかけがえのない財産で、こうした機会を設けてくれた大陽日酸と上司の皆さんには本当に感謝しています。
次の5年、10年という長期目標に向けて、半導体やバイオといった先端分野で大きな結果を出したいと思っています。新規事業部門はプロジェクトが成功するかどうか不確定な部分もありますが、社会が驚くような成果を見せることを目指して取り組んでいます。また、今よりもっと皆が楽しく働ける会社にしていきたいとも思っています。地域や業界を問わず、仕事で関わった方々は何かのご縁でつながっています。皆で手を取り合って、大陽日酸というフィールドを全力で楽しんでいきたいです。


1999年 入社
イノベーション事業は、日本のみならずグローバル市場で展開していきます。Yさんには次世代のリーダーとして、これからもどんどん組織を引っ張っていってほしいと期待してやみません。