2018年 入社/理工学部 化学システム創成工学科 卒
海岸地域の建造物の塩害について研究していました。海上で発生した塩分を含んだ水滴がどのように飛来し、鉄骨等の建造物へ付着し、腐食を発生させるのか、実際に模型をつくって実験しました。最初はなかなか傾向が掴めませんでしたが、細かく条件を変えながらトライアル&エラーを繰り返すうちに、建造物への水滴付着の傾向と腐食の傾向が見えるようになり、研究成果を挙げることができました。
就職活動を始めるまでは大陽日酸という会社を知りませんでした。技術職で働くことができ、出身専攻で学んだ知識を生かすことができそうな企業を探しているうちに、大陽日酸に出会いました。産業ガスと言われても初めはピンときませんでしたが、調べてみるとあらゆる産業の根幹となる業界であることを知り、その貢献度の高さに魅力を感じました。説明会や面接で会った社員の方の雰囲気が良く、自分に合いそうだと思い入社意思を固めました。内定の連絡を受けたときの喜びは、今でも覚えています。
液化酸素や液化窒素、液化アルゴンを空気分離装置を用いて製造する工場に勤務しています。業務内容は生産計画の作成や需給の調整、品質管理、行政手続き、監査対応、購買、社外の協力会社の手配など多岐にわたります。保全業務のサポートという形で現場に出て、安全弁の検査や現場計器の交換作業、協力会社の作業の立ち会いなどを行うこともあります。
いかに安価に液化酸素や液化窒素、液化アルゴンを製造するか──。生産工場のミッションの一つとして、低コストの追求が挙げられます。実は製品の製造コストの大部分を占めるのは、電気料金です。需要に見合った生産計画を立てて、効率よく装置を運転できれば、それだけ電気料金を抑えられ製造コストを抑えられます。コスト低減できると数字として目に見えて成果を実感できるので、やりがいを感じます。
毎年1月に実施している定期修理工事は、いつも思い出深いです。生産工場の主要装置は基本的に24時間365日稼働しています。私の工場では年に一度それらの装置を停止して、分解整備や点検をする大工事が行われます。普段は10名程度しかいない工場に、その期間だけ数十名の作業者の方々が集まって、大型の重機がそこらじゅうで動いています。とても忙しい時期ではありますが、チーム一丸で無事にやり遂げられたときは達成感があります。また、普段見ることのできない装置内部を見ることができ、勉強になる期間です。
これまでさまざまな知識を得て、経験を積んできました。でも、学ぶことはまだまだ多くあると感じています。特に技術的な知識については、さらに習熟させていきたいです。同時に現場でしか得られない知識をより一層身につけ、プラントの設計や製作といった理論的な知識も習得したいと思っています。また、今後は中堅社員として、責任ある仕事を任せられる場面も増えていくため、一つひとつの仕事をより計画的かつ効率的に遂行できるように意識していきたいです。
2020年 入社