2019年 入社/理工学専攻化学生命工学部 卒
学生時代はコーヒーチェーン店でのアルバイトに熱中していました。忙しい日が多く大変でしたが、少しでも効率良く仕事をこなせるよう、試行錯誤することで仕事をやりきる根気や忍耐強さが身についたと思います。コーヒーを煎れる練習や味見を繰り返すうちに、以前は飲めなかったコーヒーが飲めるように。今では休みの日に豆を焙煎し、コーヒーを煎れています。良い息抜きです。
大学で有機化学を専攻していたため、専門性を生かしたいと考え、化学業界をメインに就職活動していました。そんな中、大学での実験時に使用していたガスボンベをはじめ、自分の身のまわりのものを支える産業ガスをつくる大陽日酸の存在を知り、少しずつ興味を持つようになりました。座談会や面接を通じて、採用担当の方や先輩社員が気さくで、明るい職場で働けそうだと感じたことが最終的な決め手になりました。
プラントエンジニアリングセンターで設計部に所属し、空気分離装置(プラント)の精留塔といった機器の詳細設計を担当しています。具体的な業務は、圧力容器形状の検討をはじめ、購入機器(熱交換器)・材料などの購入仕様書の作成および見積のレビュー、国内や海外の法規に基づいた申請図書の作成対応など多岐にわたります。配管設計や品質管理、製作など、さまざまな部門と関わりながら仕事を進めています。
自分が設計に関わった機器が形になることにやりがいを感じます。初めて描く機器や部品の図面作成では、実物のサイズや組み立て方法、作業順序などイメージしにくい場面が多いです。そのときは過去工事の図面や写真を確認したり、工場に現物を見に行ったりしています。試行錯誤しながら完成させた図面が機器として形になったときの達成感はひとしおです。実際に機器を扱う作業員の方々から、直接フィードバックをもらえる機会も多いので、その度に次はこうしてみようとアイデアが次々と浮かんできます。それもまたこの仕事の面白さだと思います。
入社2年目のときに経験した大型プラントの試運転業務が印象に残っています。初めてプラント全体の運転の流れを目の当たりにしました。それまでは自分が設計する機器のことだけを考えていましたが、大切なのは装置全体を意識することだと気づかされました。別々に作られた機器が一つの装置となり、それぞれに役割を果たしながら稼働する──。エンジニアリングというものの醍醐味を改めて感じましたし、新しい視点を身につけることができたと思います。
今では大型工事業務や海外工事業務を任されるようになりました。新しい知識を身につける日々は新鮮ですし、やりがいがあります。とはいえ、まだまだ未熟な部分ばかり。他部署から質問されたことに対してその場で回答できず、上司に確認する場面が多く、その度に悔しい思いをします。これからもっと経験を積んで、いち早く独り立ちしたいですね。そして、図面や業務の改善案など自分で考えたことを積極的に提案できる設計者になりたいと思っています。
2021年 入社