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2016年 入社/高専 物質化学工学専攻 卒
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学生時代は研究活動に注力しました。その中で生体の反応を生体外で再現することに興味を持ち、卒業研究はヒト細胞を利用して、アレルギーを抑制する成分の探索やメカニズムの解明に取り組みました。細胞という生き物を相手にする研究は、常に「細胞ファースト」です。限られた時間の中で結果を出すことは大変でしたが、細胞のちょっとした変化が分かるようになったり、新たな実験を計画したり、うまくいかなくても試行錯誤しながらチャレンジしたりすることが楽しく、ワクワクしていました。愛着をもって細胞に接するほど、まるで恩返しのように細胞が理想の結果を示してくれることもありました。とても充実した研究生活でした。
大陽日酸は国内唯一の凍結保存容器メーカーです。将来的にモノづくりに携わりたいと考えていた自分にとって、凍結保存のようなバイオ・医療分野の基盤技術に関われることは魅力的でした。入社を決意した理由は「The Gas Professionals」として、色々な人に頼りにされている姿を想像するとワクワクしたからです。
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ガス利用技術部は、窒素や酸素、アルゴンなどのガスを利用するための応用技術の開発を行っています。その中で私は、バイオ分野におけるガス技術の開発に携わっています。液化窒素を利用した細胞の凍結保存装置の開発では、学生時代に細胞を取り扱った経験を生かして、ユーザー目線での改良改善案を提案しています。また、最近では共同研究などを通じてさらにノウハウを蓄積しています。微生物や藻類などこれまで扱ったことのない分野に関する知識や技術の習得も積極的に進め、酸素などのガス供給による培養への効果を検討しています。
再生医療やバイオ医薬品、培養肉など、大きな成長が期待できる先端分野に携われていることと、そこで自分の知識や能力を発揮できていることにやりがいを感じます。また、凍結保存技術を用いることで再生医療分野の発展に貢献でき、それはSDGs達成にもつながります。現在は共同研究や国家プロジェクトなども担当しており、影響力の大きい案件を経験することで自分の成長を実感できるところも醍醐味だと思います。
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国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)のプロジェクトに参画したときのことです。凍結試験を行う細胞が、予定していた数の1/10ほどしか提供されず、データが収集できずに焦りと不安でいっぱいでした。それでも他の研究機関の先生や上司からアドバイスをもらいながら、代替品を使ってデータを集め、何とか目標の数値を出すことに成功しました。この経験を通じて、困難に直面したときは、悲観しすぎず、自分にできることを見つけて努力を続けていくことが大切だと学びました。
凍結保存をはじめとするバイオ分野の知識や経験を積み重ねて、ゆくゆくは「バイオ分野と言えばこの人!」と頼りにされる存在になりたいと思っています。また、共同研究や国家プロジェクトなどで得た専門知識や技術を社内に蓄積し、大陽日酸にしかできないバイオ分野でのガス利用技術を生み出したいです。その実現は簡単ではありませんが、多くの研究者と議論を交わしながら、市場のニーズと結びつく技術や装置の開発に貢献したいです。
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2006年 入社